兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「絶対部活は行くから。」
蓮人を見ながら言う私に、「俺が止めるわけないだろ?てか止められないだろ」と笑う蓮人。

「ほら」
中庭にあるベンチが開いていて、蓮人はが座る場所にタオルを敷いてくれる。
「ありがとう」
「日陰だから大丈夫か?」
あまり暑くはない日。
「大丈夫。ありがとう。」
「ほら、これ。」
そう言って蓮人は制服のポケットから、私が大好きなオレンジジュースを出す。
「ありがとう」
きっと昼食をあまり食べられないだろうと思っているのだろう。
オレンジジュースだけでもと買ってきてくれた蓮人の気持ちが素直にうれしい。
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