兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「チームでしょ。」
私の言葉に、私をまっすぐに見つめていた蓮人が少しの間を置いて頷く。

「3本目から同じポジショニングでカットされてる。蓮人の動きが単調になってて、周りが見えてないから、同じコースでしかせめてない。ちゃんと周りを見て。必ずある。マークされてないコースが。」
「わかった。」
「蓮人」
「ん?」
蓮人が再びコートに戻る瞬間、私は自分の手首を出す。

そこには蓮人とおそろいで作ったミサンガ。

想いはひとつ。

「がんば!」
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