兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「でも、蓮人はどうするんだろうね。今まで付き合った人とかいなかったよね?」
彩乃の言葉に私も考える。
「そうだね」
蓮人は何度も告白されてきた。
でも、その告白にこたえたことはない。
中学の時、卒業式に制服のボタンが欲しいという女子生徒が列を作ったのに、蓮人は誰にもあげなかった。
「優莉」
その時廊下から名前を呼ばれて私は蓮人の方に向かう。
「なに?」
「これ、俺の方にふたつ入ってた。」
蓮人はそう言って私の箸を手に持っていた。
蓮人のお弁当に私の分の箸も入っていたらしい。母はよく、こういう入れ間違いをする。
「ついでにこれ、やる。」
箸と一緒に渡されたのは私が好きなオレンジジュース。
「ありがとう」
「じゃあな」
彩乃の言葉に私も考える。
「そうだね」
蓮人は何度も告白されてきた。
でも、その告白にこたえたことはない。
中学の時、卒業式に制服のボタンが欲しいという女子生徒が列を作ったのに、蓮人は誰にもあげなかった。
「優莉」
その時廊下から名前を呼ばれて私は蓮人の方に向かう。
「なに?」
「これ、俺の方にふたつ入ってた。」
蓮人はそう言って私の箸を手に持っていた。
蓮人のお弁当に私の分の箸も入っていたらしい。母はよく、こういう入れ間違いをする。
「ついでにこれ、やる。」
箸と一緒に渡されたのは私が好きなオレンジジュース。
「ありがとう」
「じゃあな」