秘夜に愛を刻んだエリート御曹司はママとベビーを手放さない
いまいましそうに琢磨が吐き捨てる。清香はにっこりとほほ笑んでみせた。
「恥知らずは、お父さんに似たんだと思うわ」
「な、なんだと?」
「これまでお世話になりました。役立たずになった娘はいらないでしょうから、絶縁させていただきます」
清香はきっぱりと宣言して、身をひるがえす。
「ちょっと、清香ちゃん!」
奈津の呼びかけを無視して、コツコツとブーツの足音を響かせて部屋を出た。
重い足枷から解き放たれたような、清々しい気分だった。
外に出ると、空に向かって両手を突きあげ、う~んと伸びをする。
(悪い子になるのって、気持ちいいわ)
おなかを撫でながら、ふふっと目を細める。
「私たちは、素敵な家族になろうね!」
両親と縁を切っても寂しくなんかない。自分には、もう新しい家族がいるのだから。
(まずはこの子を無事に産む環境を整えよう。志弦さんと連絡を取るのは、そのあとね)
「恥知らずは、お父さんに似たんだと思うわ」
「な、なんだと?」
「これまでお世話になりました。役立たずになった娘はいらないでしょうから、絶縁させていただきます」
清香はきっぱりと宣言して、身をひるがえす。
「ちょっと、清香ちゃん!」
奈津の呼びかけを無視して、コツコツとブーツの足音を響かせて部屋を出た。
重い足枷から解き放たれたような、清々しい気分だった。
外に出ると、空に向かって両手を突きあげ、う~んと伸びをする。
(悪い子になるのって、気持ちいいわ)
おなかを撫でながら、ふふっと目を細める。
「私たちは、素敵な家族になろうね!」
両親と縁を切っても寂しくなんかない。自分には、もう新しい家族がいるのだから。
(まずはこの子を無事に産む環境を整えよう。志弦さんと連絡を取るのは、そのあとね)