私と君の運命
過去
桜の花びらが私の目の前にひらひら落ちてくる。
今日から、大学生になる新藤優美。
電車に揺られて1時間。
いっぱい死ぬほど勉強して、やっとの思いでこの有名大学に入れた。
でも、知らない人ばかりで緊張してきた。
しかも、やたらサークルの宣伝すごいし。
もう紙持てないよ~
サークル宣伝の紙を持ちながら体育館へ向かおうとして角を曲がった瞬間・・
ちょうど反対側から女の子たちが走ってきてぶつかってしまった。
「あっ!!」
宙にひらひら舞う紙。
しりもちをして座り込んでしまった私。
恥ずかしい~
「ごめんなさ~い」
女の子たちが口をそろえて言う。
「大丈夫ですっ!」
女の子たちは急いでいるのかすぐ行ってしまった。
紙を急いで拾う私。
不意に差し伸べられる手。