私と君の運命

「はい。」

落ちている紙を束ねて私に渡してくれた。

「ありがとうございます!」

顔をあげた瞬間、心臓が止まると思った。

「えっ?!」

「優美か?」

「翔?」

「うんそう。まさかこんなとこで会うとは・・・」

「あたしもびっくりし・・・」

「最悪。」

「えっ?!」

翔の口から思いもよらない言葉が出てきて何も言えない私。

「俺。・・・お前に会いたくなかった。」

「か・・ける?」

そう言って、翔は体育館の方へ向かって歩いていった。

「なんで?」

私は、そこから数分間立ち上がることが出来なかった。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop