私と君の運命
「はい。」
落ちている紙を束ねて私に渡してくれた。
「ありがとうございます!」
顔をあげた瞬間、心臓が止まると思った。
「えっ?!」
「優美か?」
「翔?」
「うんそう。まさかこんなとこで会うとは・・・」
「あたしもびっくりし・・・」
「最悪。」
「えっ?!」
翔の口から思いもよらない言葉が出てきて何も言えない私。
「俺。・・・お前に会いたくなかった。」
「か・・ける?」
そう言って、翔は体育館の方へ向かって歩いていった。
「なんで?」
私は、そこから数分間立ち上がることが出来なかった。