華に浪漫~夜伽のはずですが溺愛されています~
京に案内され、つばきは二階へいく。
「女中たちは離れで暮らしている。二階には使っていない部屋がいくつかあるからそこを使ってもらう」
はい、と返事をしながら京についてゆく。二階にも重厚感のある家具がある。
二階の西側の部屋は和室だった。襖をあけると既に布団に鏡台、机も用意してあった。
全て新品に見えた。
「私なんかにわざわざ部屋まで用意してくださりありがとうございます」
「気にするな。箪笥二竿に衣服はしまってある」
京が箪笥に近づき、そこを開けるとつばきは目を見開いて固まった。
そこにはやはり夜伽として買われたつばきに用意されたとは思えないほど高価な生地の着物が並んでいる。
それだけではない、洋装のワンピースも二着あった。
ワンピースは着たことはなかった。
清菜はよく高価なワンピースも着ていたことを思い出し、つばきはつい顔を顰めてしまった。それを見た京がつばきの頬に手をやり無理やり顔を上げさせる。
「女中たちは離れで暮らしている。二階には使っていない部屋がいくつかあるからそこを使ってもらう」
はい、と返事をしながら京についてゆく。二階にも重厚感のある家具がある。
二階の西側の部屋は和室だった。襖をあけると既に布団に鏡台、机も用意してあった。
全て新品に見えた。
「私なんかにわざわざ部屋まで用意してくださりありがとうございます」
「気にするな。箪笥二竿に衣服はしまってある」
京が箪笥に近づき、そこを開けるとつばきは目を見開いて固まった。
そこにはやはり夜伽として買われたつばきに用意されたとは思えないほど高価な生地の着物が並んでいる。
それだけではない、洋装のワンピースも二着あった。
ワンピースは着たことはなかった。
清菜はよく高価なワンピースも着ていたことを思い出し、つばきはつい顔を顰めてしまった。それを見た京がつばきの頬に手をやり無理やり顔を上げさせる。