華に浪漫~夜伽のはずですが溺愛されています~
「それは絶対に許さない」
「っ…」
突然、抑えた声と同時につばきの肩を掴む京にビクッと肩を揺らした。
「死ぬことは俺が許さない。分かったか、それだけはダメだ」
「…で、でもっ…私は…」
「前にも話した通り、お前の命は俺が買った。つばき一人の命ではない」
真っ直ぐな瞳の中にはしっかりとつばきが映っていた。
(あぁ、どうしてこの人はここまで真っ直ぐに私を見るのだろうか)
胸の奥がヒリヒリと熱く焦がれていく。
「安心しろ、俺はお前を手放したりはしない」
「……」
そっと肩に置かれた手がつばきの頬へ移る。ぞわぞわと鳥肌が立つような感覚があるのにそれが嫌ではない。むしろもっと、そう求めてしまいそうになる。
(私は…どうかしてしまったの?)
自身の感情に振り回されながら、無意識に枕の端を握っていた。
「何もしないといったが、キスくらいはいいか?」
頬を撫でていた指がつばきの唇に触れた。
「もちろんです。私は…夜伽としてここにおります」
そう言うと、京はつばきに顔を近づけた。
目を閉じると同時に唇が触れる。今日二度目のキスに全身を強張らせた。
嫌ではない、違う、むしろ逆だが慣れない行為はそうさせるのだ。
触れるだけのキスだと思った。しかし、それはいつまでも止まらない。
「…ぅ、んっ…」
いつの間にか後頭部に移動した手のせいで、顔を離すことが出来ない。
(私は買われた身なのだから…キスを拒むような素振りは見せてはダメ。でも…これ以上は…)
京が体勢を変えた。つばきに覆いかぶさると彼の舌が口内を犯していく。
「っ…」
突然、抑えた声と同時につばきの肩を掴む京にビクッと肩を揺らした。
「死ぬことは俺が許さない。分かったか、それだけはダメだ」
「…で、でもっ…私は…」
「前にも話した通り、お前の命は俺が買った。つばき一人の命ではない」
真っ直ぐな瞳の中にはしっかりとつばきが映っていた。
(あぁ、どうしてこの人はここまで真っ直ぐに私を見るのだろうか)
胸の奥がヒリヒリと熱く焦がれていく。
「安心しろ、俺はお前を手放したりはしない」
「……」
そっと肩に置かれた手がつばきの頬へ移る。ぞわぞわと鳥肌が立つような感覚があるのにそれが嫌ではない。むしろもっと、そう求めてしまいそうになる。
(私は…どうかしてしまったの?)
自身の感情に振り回されながら、無意識に枕の端を握っていた。
「何もしないといったが、キスくらいはいいか?」
頬を撫でていた指がつばきの唇に触れた。
「もちろんです。私は…夜伽としてここにおります」
そう言うと、京はつばきに顔を近づけた。
目を閉じると同時に唇が触れる。今日二度目のキスに全身を強張らせた。
嫌ではない、違う、むしろ逆だが慣れない行為はそうさせるのだ。
触れるだけのキスだと思った。しかし、それはいつまでも止まらない。
「…ぅ、んっ…」
いつの間にか後頭部に移動した手のせいで、顔を離すことが出来ない。
(私は買われた身なのだから…キスを拒むような素振りは見せてはダメ。でも…これ以上は…)
京が体勢を変えた。つばきに覆いかぶさると彼の舌が口内を犯していく。