華に浪漫~夜伽のはずですが溺愛されています~
…―…
…
「失礼いたします」
二度目の“仕事”だった。
前回と同じようにして寝室に入る。しっかりと自分の気持ちを知ったつばきは以前よりも緊張していた。
「こっちへ来てくれ」
「はい、」
一歩、足を踏み入れるとすぐに京がそう言った。
京は既にベッドの上に腰かけていた。
オレンジ色の照明が部屋に灯りを宿す。
つばきはそっと京の隣へ腰を下ろした。出来るだけ緊張感が伝わらないようにしているつもりだったが、無意識に太ももに置かれた手が拳を作っていた。
京はそれに気が付いたようだ。その手の上に自分のそれを重ねた。
「今夜は…どうぞよろしくお願いいたします」
「よろしく」
抑えた声が耳朶を打つ。京の手がつばきの首筋へと触れた。
ビクッと大きく体を揺らしてしまい、すみませんと咄嗟に謝る。しかしその直後唇が塞がれた。大きく目を見開き、思わず京の胸元に手をやる。
今日の彼は変だと思った。何も言わず、まるでつばきを求めるかのように深いキスをする。
京はつばきに体重をかけ、そのままベッドへ体を沈める。
「…っ…ぅ、ふ…ん、」
甘く深いキスが繰り返される。
仕事なのだから、京に“してもらう”のは失礼になるのではないかと思っていた。
だが、経験のないつばきにはハードルが高い。
主導権は完全に京が持っている。
ボーっとして体に力が入らなくなる。それなのに心拍数はどんどん上昇していく。気絶してしまうのではと思うほど、全身が熱くて呼吸が浅い。
…
「失礼いたします」
二度目の“仕事”だった。
前回と同じようにして寝室に入る。しっかりと自分の気持ちを知ったつばきは以前よりも緊張していた。
「こっちへ来てくれ」
「はい、」
一歩、足を踏み入れるとすぐに京がそう言った。
京は既にベッドの上に腰かけていた。
オレンジ色の照明が部屋に灯りを宿す。
つばきはそっと京の隣へ腰を下ろした。出来るだけ緊張感が伝わらないようにしているつもりだったが、無意識に太ももに置かれた手が拳を作っていた。
京はそれに気が付いたようだ。その手の上に自分のそれを重ねた。
「今夜は…どうぞよろしくお願いいたします」
「よろしく」
抑えた声が耳朶を打つ。京の手がつばきの首筋へと触れた。
ビクッと大きく体を揺らしてしまい、すみませんと咄嗟に謝る。しかしその直後唇が塞がれた。大きく目を見開き、思わず京の胸元に手をやる。
今日の彼は変だと思った。何も言わず、まるでつばきを求めるかのように深いキスをする。
京はつばきに体重をかけ、そのままベッドへ体を沈める。
「…っ…ぅ、ふ…ん、」
甘く深いキスが繰り返される。
仕事なのだから、京に“してもらう”のは失礼になるのではないかと思っていた。
だが、経験のないつばきにはハードルが高い。
主導権は完全に京が持っている。
ボーっとして体に力が入らなくなる。それなのに心拍数はどんどん上昇していく。気絶してしまうのではと思うほど、全身が熱くて呼吸が浅い。