そしてきみは朗々と未来を語った(詩集)

罪悪

「罪悪」


この罪悪は甘く、たまに酸っぱい。この罪悪は白くて黄色くて、たまに赤い。この罪悪に触れている時間は、もどかしい日常を忘れられる。束の間の幸福を与えてくれる。それが罪悪だと分かっている、のに。罪悪が舌を這い始めるとすっかり忘れ、身体中に施される幸福に目を閉じるのだ。



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