そしてきみは朗々と未来を語った(詩集)
新月
「新月」
恥ずかしがって手も繋げない
わたしたちだけれど
だったら、そうだ
次の新月の夜
手を繋いで歩こうよ
月も人も建物さえも
赤く染まったわたしたちの顔は
見えないはずだから
恥ずかしがって手も繋げない
わたしたちだけれど
だったら、そうだ
次の新月の夜
手を繋いで歩こうよ
月も人も建物さえも
赤く染まったわたしたちの顔は
見えないはずだから