ドーナツの穴になりたかったの(詩集)

大丈夫

「大丈夫」



「大丈夫」が口癖で
のべられた手を振りほどき
背筋をしゃんとして
立ってきたつもりだったのに
なぜだか今は無性に
もやもやして、いらいらして、むずむずして
背中を丸めている
彼に出会ってわたしは
恋と、
自分は思うより強くなかったことを知った



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