演歌歌手安芸野もみじ ライバー(配信)始めます
「それじゃあ、今日はこれで帰るね。またわかんないことあったらいつでも言って」
「今日は本当にありがとう。また何かお礼するね」
「それより配信する日決まったら教えてね。見るから」
「あ、えーとそれは恥ずかしいから、慣れてきたら教える」
岡崎くんに演歌を歌っていることを知られたくない。演歌を愛してるけど、やっぱり偏見を持たれたら悲しいもん。
玄関で岡崎くんを見送った後、その場にしゃがみ込む。
ダメだ。プライベートで男性と触れ合ったのが久しぶりすぎて、意識しすぎてしまった。演歌歌手になって5年、彼氏もいなければ恋すらせずに過ごしてきたのに。
まだドキドキとする胸の鼓動はなかなか治まらなかった。
****
岡崎くんはバイトで会うごとに私のことを心配してくれた。
「三島さん、その後、生配信の準備できた?まだ生配信してないよね?」
「うん。なかなか踏ん切りが、つかなくて」
「じゃあさ、練習で俺だけ見れるようにして生配信してみる?」
「うん。練習したい」
****
「えーっと、岡崎くん見れてますか?」
岡崎:うん見れてるよ。ライトの位置変えたほうがいいかも
「こんな感じでどうかな?」
岡崎:いい感じいい感じ
こうして配信練習を経て、いよいよ本番の日がやってきた。
「今日は本当にありがとう。また何かお礼するね」
「それより配信する日決まったら教えてね。見るから」
「あ、えーとそれは恥ずかしいから、慣れてきたら教える」
岡崎くんに演歌を歌っていることを知られたくない。演歌を愛してるけど、やっぱり偏見を持たれたら悲しいもん。
玄関で岡崎くんを見送った後、その場にしゃがみ込む。
ダメだ。プライベートで男性と触れ合ったのが久しぶりすぎて、意識しすぎてしまった。演歌歌手になって5年、彼氏もいなければ恋すらせずに過ごしてきたのに。
まだドキドキとする胸の鼓動はなかなか治まらなかった。
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岡崎くんはバイトで会うごとに私のことを心配してくれた。
「三島さん、その後、生配信の準備できた?まだ生配信してないよね?」
「うん。なかなか踏ん切りが、つかなくて」
「じゃあさ、練習で俺だけ見れるようにして生配信してみる?」
「うん。練習したい」
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「えーっと、岡崎くん見れてますか?」
岡崎:うん見れてるよ。ライトの位置変えたほうがいいかも
「こんな感じでどうかな?」
岡崎:いい感じいい感じ
こうして配信練習を経て、いよいよ本番の日がやってきた。