月と黒猫
太陽が沈んで暗くなると、カヨちゃんは急に泣き出してしまいました。

ニャーはどうすることもできませんでした。

なにしろ言葉が通じないのです。


ニャーは大きな月にお願いしました。


『どうかカヨちゃんが悲しくなくなりますように。どうかカヨちゃんが笑ってくれますように。』


ニャーは心の底から願いました。

するとニャーの体は光に包まれたのです。

光が消えるとニャーは男の子になっていました。

ニャーは急いでカヨちゃんのところへ行きました。


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