また雨の日に殺人を。
ハヤテんちを出た。


そして走って走って。


雷もなっていた。


そんな音が私を焦らせた。


はあ。
息があっている。


雨で草が濡れていて走りにくい。



どこに向かっているんだろう。
そうだ。交番だ。


闇雲に走っている訳ではない。


坂道で走りにくい。草も多い。

「あっ」
草が絡まっている靴を無理矢理足を上げて引きちぎろうとした時だ。

上手く草が取れず足から靴が脱げた。


その勢いと体の傾きでバランスが取れず崖へと右足が進んだ。
まるで空中を歩いているような。


そのまま、頭から落ちていった。

そして落ちた先には岩がった。
とっても硬い。


痛み?

そんなのあったっけ?
覚えてないや。

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