ごくごく普通なわたしと美川くんの平凡な日常
「あんたはちょっと自分が変わってるって自覚した方がいいよ。私を筆頭に変なのに好かれすぎ」
「そうかなぁ?別に冷ちゃん変じゃないよね?」
「人を人とも見ずにコミュ障拗らせてるのは十分に変人よ」
いやいや、世の中見ればコミュ障の人なんてごまんといるし普通だと思う。うん、わたしほどじゃなくても普通だよ。ちなみにわたしのことを普通じゃないと言ったのは冷ちゃんだ。おかしいよね、わたしほど普通な人間はいないと思うんだけど。
ぱくり、とお弁当のおかずを味わいながら首を傾げる。
「あ、多分これ作ったの新規の人だ」
「新規」
「うん。この間増えるって言われたから。お料理関係になったんだぁ」
「ほらどんどんストーカー量産してて増えても動じずに受け入れてるの普通じゃないから」
「えー」