雨の降る夜は
2
「甲斐さん、昨日までの売上日報ですが」
マネージャーの角がノートパソコンの画面を開いて、ローテーブルの上に置いた。
ゆっくり紫煙を逃してから、クリスタルガラスの灰皿に吸い殻を放り、数字を目で追う。
「もっと利益を出せ。客足が伸びても意味がない」
「了解しました」
CLOAKのバックヤード。支配人室のソファで脚を組み、俺は端的に言ったが角は若いなりに優秀だ。必ず結果は出すだろう。
「それより本家襲撃の件だ。仁の顔に泥を塗るわけにはいかねぇぞ。・・・木崎組の面子にかけて黒幕をあぶり出せ」
マネージャーの角がノートパソコンの画面を開いて、ローテーブルの上に置いた。
ゆっくり紫煙を逃してから、クリスタルガラスの灰皿に吸い殻を放り、数字を目で追う。
「もっと利益を出せ。客足が伸びても意味がない」
「了解しました」
CLOAKのバックヤード。支配人室のソファで脚を組み、俺は端的に言ったが角は若いなりに優秀だ。必ず結果は出すだろう。
「それより本家襲撃の件だ。仁の顔に泥を塗るわけにはいかねぇぞ。・・・木崎組の面子にかけて黒幕をあぶり出せ」