経理部の女王様が落ちた先には
名前も連絡先も知らないあの人。
この大企業の中を探すのに、どれだけ時間が掛かるだろうと思っていたけれど・・・
入社をした初日に、すぐに見付けた・・・。
営業部・・・第2営業部の、部長だった。
今日も、可愛い付箋を付けた資料を、目当ての社員に突き返していく。
チラリとあの人を見ると・・・あの鋭い騎士の姿ではなく、虫1匹も殺せないような顔で仕事をしていた・・・。
その姿に、私は何度も笑いそうになる。
決して会社では私を見てくれないあの人・・・。
それでも悲しくなかったのは、あの“約束”があったから。
仕事が終わり、いつもの喫茶店に入る。
コーヒーと軽食を持ち、いつもの窓際のカウンター席へ。
ゆっくりと座り、勉強道具を出し勉強を始める。
あの人が、騎士のあの人が、迎えに来てくれるのを、待ちながら・・・。
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この大企業の中を探すのに、どれだけ時間が掛かるだろうと思っていたけれど・・・
入社をした初日に、すぐに見付けた・・・。
営業部・・・第2営業部の、部長だった。
今日も、可愛い付箋を付けた資料を、目当ての社員に突き返していく。
チラリとあの人を見ると・・・あの鋭い騎士の姿ではなく、虫1匹も殺せないような顔で仕事をしていた・・・。
その姿に、私は何度も笑いそうになる。
決して会社では私を見てくれないあの人・・・。
それでも悲しくなかったのは、あの“約束”があったから。
仕事が終わり、いつもの喫茶店に入る。
コーヒーと軽食を持ち、いつもの窓際のカウンター席へ。
ゆっくりと座り、勉強道具を出し勉強を始める。
あの人が、騎士のあの人が、迎えに来てくれるのを、待ちながら・・・。
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