経理部の女王様が落ちた先には
もう大分キレイに整理されていた処理も多かったので、宮本副部長はすぐに了承してくれた。
それにホッとしつつ、経理部内で作業出来る物を黙々とやっていく。
資料をファイリングしている時、数日前の会議の資料が出てきた。
支社の部門長もテレビ会議で参加するはずなのに、結城部長は1度も参加していない。
代わりに、見覚えのある若くて可愛い女の子がテレビにちょこんと写っていた。
“こっちでは、支社長“菩薩様って呼ばれてるんですね!?
支社では滅茶苦茶怖くて、“支社長様”って呼ばれてますよ!!”
そう元気に教えてくれた女の子が、テレビの中で静止画のように動かないのを、企画部の部長が1回本気で疑い声を掛けていたくらいで。
そんなことを思い出しながら、少しだけ笑顔になってしまい資料の数字を見る。
支社の売り上げは、本社の数字までかなり近付いている。
あの人は、頑張っているらしい。
虫1匹も殺せないような顔ではなく、あの人の本当の姿で・・・。
「もう、来ないんだろうな・・・」
それにホッとしつつ、経理部内で作業出来る物を黙々とやっていく。
資料をファイリングしている時、数日前の会議の資料が出てきた。
支社の部門長もテレビ会議で参加するはずなのに、結城部長は1度も参加していない。
代わりに、見覚えのある若くて可愛い女の子がテレビにちょこんと写っていた。
“こっちでは、支社長“菩薩様って呼ばれてるんですね!?
支社では滅茶苦茶怖くて、“支社長様”って呼ばれてますよ!!”
そう元気に教えてくれた女の子が、テレビの中で静止画のように動かないのを、企画部の部長が1回本気で疑い声を掛けていたくらいで。
そんなことを思い出しながら、少しだけ笑顔になってしまい資料の数字を見る。
支社の売り上げは、本社の数字までかなり近付いている。
あの人は、頑張っているらしい。
虫1匹も殺せないような顔ではなく、あの人の本当の姿で・・・。
「もう、来ないんだろうな・・・」