経理部の女王様が落ちた先には
「岸部長、これ・・・?」



経理部まで岸部長に手を引かれ歩いていくと、わたしのデスクの椅子に座らせられた。



そして・・・



わたしの下にひざまづき、綺麗な箱を開け・・・



中からピンヒールを出してきた・・・。




「可愛い・・・」




思わずわたしは呟いた。





そのピンヒールは、真っ白で、動かすとキラキラと輝くように色を変える不思議なピンヒール・・・。





「いつも頑張ってくれているから、僕からのプレゼント。」





そう言って、わたしにそのピンヒールをゆっくりと履かせてくれた。
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