経理部の女王様が落ちた先には
ザワッというより、ドヨッッと揺れたホール。




“女王様”を忘れているわたしも、その波に飲み込まれそうになる・・・




「結城が婚約とか!!信じらんねーよ!!
“菩薩様”の結城だろ!?」



企画部の部長がそう叫びながら壇上の下まで駆け寄る。



「相手は!?」



「お相手の方は、僕には勿体無いような方でして・・・」



「なんだよ?どっかの社長の娘か!?」



「いえ・・・この会社で働いている方なんですが・・・」




その流れに、ホールはまたどよめく・・・。
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