経理部の女王様が落ちた先には
「じゃあ、俺・・・こっちだから。」



「はい。」




鋭い騎士の目で、深く、優しい目で、私を見下ろす結城支社長。
私も、そんな結城支社長を見上げる。




「今日の夜さ・・・」



「はい・・・」



「また、その“女王様”でしような?」



「・・・それだと、何回しても終わらないので、ダメです。」




そう言って、2人で笑って・・・




「「行ってきます。」」




と、いつものように歩きだす。





結城支社長は、支社へ・・・。




私は、会社の紹介で入った大手税理士事務所へ。
そこで2年間以上実務経験を積み、またあの会社に戻るということを、副社長が話をつけてくれた。





ピンヒールの音が響く・・・。






今日も、“女王様”の時間が始まる・・・。






end......
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