経理部の女王様が落ちた先には
「花崎さん、少しお疲れ?」



夕方、誰もいなくなったタイミングで、宮本さんが私のデスクの上にお菓子を置いてくれる。



「ありがとうございます。」



私は宮本さんに笑い、お辞儀をする。



「それは、疲れるわよね。あまり無理はしないで?」



宮本さんが優しく笑いながら、私の肩にソッと触れてくれた。
少しだけ、肩が軽くなったように感じる。



宮本さんがデスクに戻ったその時、経理部の扉がノックされた。



ゆっくりと開かれた扉を見ると、結城部長が、いた。
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