経理部の女王様が落ちた先には
「結城部長、顔を見てお会いするのはお久しぶりね~!
経理部に何かご用でしたか?直接いらっしゃるなんて。」



宮本さんがそう言うと、虫1匹も殺せないような顔で、結城部長が笑う。



「はい、今日はこれから第2営業部の会議があります。
その前に、花崎さん。
この資料、少し説明してもらえますか?」



結城部長が私の所に来て、資料を見せてくる。



私はその資料を見て、固まった・・・。




結城部長の手から差し出された資料は・・・




白紙のA4用紙。




そこには、可愛いパンダの付箋だけが真ん中に貼られている・・・。




可愛いパンダの付箋には、
《少しだけ》と、書かれていた。




「花崎さん、会議室で、お願い出来ますか?」




その問い掛けに、私は静かに頷く。
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