経理部の女王様が落ちた先には
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「花崎さん、デスク少し片付けて?
見てるだけでイライラしてくるから。」
隣に座る先輩にそう言われ、わたしは謝り少しだけ片付ける。
「私がやってた時、そんなに大変じゃなかったけど?
残業までして、花崎さんって見た目は仕事出来そうなのにね~・・・。」
先輩達がみんなで笑いながら、私を見ている。
資料に目を落とし、数字を見る・・・。
落ちない・・・。
落ちて、たまるものか・・・。
今、わたしは1人で、この会社の心臓を動かしている・・・
そんなことは気付かれないように、ひっそりと・・・
みんなを下に敷いて、会社を回していく・・・。
ネクタイという鎧を取り、戦い終えた騎士のようなあの人を、思い浮かべる。
綺麗な月を背に、妖しく笑った騎士・・・。
『最高だろ?』
そんな騎士に、わたしは心の中で答える。
『最高ですね・・・。』
その瞬間・・・
見ていた数字に、わたしが入り込んだ・・・。
それに、わたしは笑ってしまう。
入り込んだその先には、可愛いドレスを着て踊る数字達。
みんな、久しぶりだね?
わたしも一緒に、踊らせてよ。
可愛い、プリンセスのドレスを着て・・・。
見てるだけでイライラしてくるから。」
隣に座る先輩にそう言われ、わたしは謝り少しだけ片付ける。
「私がやってた時、そんなに大変じゃなかったけど?
残業までして、花崎さんって見た目は仕事出来そうなのにね~・・・。」
先輩達がみんなで笑いながら、私を見ている。
資料に目を落とし、数字を見る・・・。
落ちない・・・。
落ちて、たまるものか・・・。
今、わたしは1人で、この会社の心臓を動かしている・・・
そんなことは気付かれないように、ひっそりと・・・
みんなを下に敷いて、会社を回していく・・・。
ネクタイという鎧を取り、戦い終えた騎士のようなあの人を、思い浮かべる。
綺麗な月を背に、妖しく笑った騎士・・・。
『最高だろ?』
そんな騎士に、わたしは心の中で答える。
『最高ですね・・・。』
その瞬間・・・
見ていた数字に、わたしが入り込んだ・・・。
それに、わたしは笑ってしまう。
入り込んだその先には、可愛いドレスを着て踊る数字達。
みんな、久しぶりだね?
わたしも一緒に、踊らせてよ。
可愛い、プリンセスのドレスを着て・・・。