経理部の女王様が落ちた先には
7
いつもの喫茶店、いつもと同じカウンター席。
そこに、コーヒーと軽食を置く。
勉強道具を鞄から出そうとした時・・・
スマホが震えた。
届いたメールを確認した時・・・
「ここ、いい?」
と、ちゃんと断ってくるこの人の声が聞こえ、わたしはいつも笑ってしまう。
「はい!」
いつものように右隣に座るこの人を見上げ答えた後、またスマホのメールを確認する。
「なんの連絡?」
「内定の連絡貰えました!」
「内定・・・?」
「はい、転職しようと思っています。」
そう言って、この人を見る。
無造作に乱れた髪の毛・・・
ワイシャツのボタンを数個開けた、少しはだけた胸・・・
その目は、いくつもの死闘をくぐり抜けた戦士かのような・・・
そんな、深くて、鋭い、目をしている。
その目の深さ、鋭さは、月日が流れるにつれて、もっと深く、鋭くなった・・・。
でも、この端正で気品のある顔立ちが、戦士というより、やっぱり騎士のようだと錯覚させる・・・。
そして・・・
やっぱり、ビジネスマンの象徴であるネクタイが、ない姿・・・。
わたしの右隣に座るこの人は、今でも、鎧を脱いだ、戦いを終えた騎士のよう・・・。
そんな騎士が、無言になり・・・
ジッと、わたしの隣に座っている・・・。
そこに、コーヒーと軽食を置く。
勉強道具を鞄から出そうとした時・・・
スマホが震えた。
届いたメールを確認した時・・・
「ここ、いい?」
と、ちゃんと断ってくるこの人の声が聞こえ、わたしはいつも笑ってしまう。
「はい!」
いつものように右隣に座るこの人を見上げ答えた後、またスマホのメールを確認する。
「なんの連絡?」
「内定の連絡貰えました!」
「内定・・・?」
「はい、転職しようと思っています。」
そう言って、この人を見る。
無造作に乱れた髪の毛・・・
ワイシャツのボタンを数個開けた、少しはだけた胸・・・
その目は、いくつもの死闘をくぐり抜けた戦士かのような・・・
そんな、深くて、鋭い、目をしている。
その目の深さ、鋭さは、月日が流れるにつれて、もっと深く、鋭くなった・・・。
でも、この端正で気品のある顔立ちが、戦士というより、やっぱり騎士のようだと錯覚させる・・・。
そして・・・
やっぱり、ビジネスマンの象徴であるネクタイが、ない姿・・・。
わたしの右隣に座るこの人は、今でも、鎧を脱いだ、戦いを終えた騎士のよう・・・。
そんな騎士が、無言になり・・・
ジッと、わたしの隣に座っている・・・。