経理部の女王様が落ちた先には
「社会人5年目になりますし、税理士の科目も4つ取って・・・。」
わたしは、右隣に座るこの人のお陰で、税理士試験の科目を4つも取ることが出来た。
働きながらこんなに早く取れたのは・・・
「貴方のお陰です。
本当に、ありがとうございます。」
座りながら、深くお辞儀をする。
顔をゆっくりと上げ、この人を見る。
「なので、新しい場所、新しい環境で、今度は1から始めようと思っています。
人間関係も含め・・・」
難しそうな顔をしているこの人に、わたしも苦笑いをする。
「人間関係は、全然自信がないんですけどね!」
そう言って、窓ガラスに写る自分の顔を見る。
相変わらずキツイ顔で、何度見ても、キツイ顔で・・・。
そんな自分の顔を眺めながら、わたしは・・・
緊張で震える心を感じながら・・・
鞄から筆箱を取り出す。
そして、いつかこの人が「可愛い」と言ってくれたピンク色のウサギのシャーペンで・・・
震える手で、付箋に書いていく・・・。
何とか書き終え、付箋を1枚だけ取ろうとし・・・
震え、ガチガチに固まっているわたしの手は言うことを聞かなくて・・・
付箋を4枚くらい一気に剥がしてしまった・・・。
それを、震えたままの手に持ち、その人に名刺を渡すように、差し出す。
「これ・・・わたしの、名前と・・・連絡先です・・・。
わたし、花崎・・・花崎、麻美といいます。
これ・・・よかったら・・・。」
緊張しすぎて泣きそうになる中、震える手で持つ付箋を見詰める。
その付箋を、その人がゆっくりと受け取ってくれた。
わたしは、右隣に座るこの人のお陰で、税理士試験の科目を4つも取ることが出来た。
働きながらこんなに早く取れたのは・・・
「貴方のお陰です。
本当に、ありがとうございます。」
座りながら、深くお辞儀をする。
顔をゆっくりと上げ、この人を見る。
「なので、新しい場所、新しい環境で、今度は1から始めようと思っています。
人間関係も含め・・・」
難しそうな顔をしているこの人に、わたしも苦笑いをする。
「人間関係は、全然自信がないんですけどね!」
そう言って、窓ガラスに写る自分の顔を見る。
相変わらずキツイ顔で、何度見ても、キツイ顔で・・・。
そんな自分の顔を眺めながら、わたしは・・・
緊張で震える心を感じながら・・・
鞄から筆箱を取り出す。
そして、いつかこの人が「可愛い」と言ってくれたピンク色のウサギのシャーペンで・・・
震える手で、付箋に書いていく・・・。
何とか書き終え、付箋を1枚だけ取ろうとし・・・
震え、ガチガチに固まっているわたしの手は言うことを聞かなくて・・・
付箋を4枚くらい一気に剥がしてしまった・・・。
それを、震えたままの手に持ち、その人に名刺を渡すように、差し出す。
「これ・・・わたしの、名前と・・・連絡先です・・・。
わたし、花崎・・・花崎、麻美といいます。
これ・・・よかったら・・・。」
緊張しすぎて泣きそうになる中、震える手で持つ付箋を見詰める。
その付箋を、その人がゆっくりと受け取ってくれた。