俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「芹ならどうする?」

「う〜ん」

 真剣な顔すら愛おしい。芹があの時、派手に転けてくれなかったら、出会っていなかった。あの一瞬を思い出し、わざとじゃなかった時の嬉しさと芹を見た瞬間の衝撃とを一生忘れないだろう。

「先ずは、レベル設定とシークレットなキャラやゲームの追加ですね」

「レベルは俺も思った。子供でも上手な子は簡単にクリア出来そうだ」

「そうなんです。今の子はゲームで育って来てるので、子供でもかなり上手なんです。キャラに合わせて設定されてるかもしれませんが、キャラだけじゃなく、ゲームの難易度もしっかり考えた方がいいです」

「だな」

「キャラも最初から全部出すんじゃなくて、こんなに種類があるんですから、段階的に出した方がいい」

 真剣な表情で的確に伝える芹を見て、更に惚れる。ゲーム会社とはいえ、プライベートまでゲーム好きな男を受け入れてくれる女性は少ない。だから今まで隠していたのだ。

 こんなにあっさり受け入れ、気が合う女性が存在するなんて……。

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