俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「警察に話がいってるなら、後は解決を待つしかないよな?で、まだ何かあるんだな?」

「ああ。今朝、マンションを出て車に乗り込む時に、嫌な視線を感じた」

「それは、成宮さんのストーカーとは違うのか?」

「ああ。芹がうちにいること自体知られていないのもあるが、明らかに女性の視線に感じた」

「心当たりは?」

「あるような、ないような……」名取の質問に駿が答える。

「それは……」

 新城堂の社長なのだ。クールで俺様で直接声を掛けられる存在ではないが、密かに憧れている女性は多いはずだ。

「とにかく、社内で何かあれば報告してくれ」

「わかりました」

 今までの暁では考えられない行動の数々に本気を感じる。素直に協力したいと思う。

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