俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 数分後、なぜ呼ばれたか分からない『シンジョーテック』の社長の名取がやってきた。

「お呼びでしょうか。何かありましたか?」         

 社長室に入った途端、疑問を口にする。急に呼び出され戸惑いしかない。

「名取さんお久しぶりです」

「稗田さん、何があったんです?」

 普段から交流があるとはいえ、急な呼び出しに嫌な予感しかしない。

「お聞きしたい事がありまして」

「はい」

「名取さんの所に、成宮芹さんという女性はいますか?」

「へ!?」

 全く予想もしていなかった質問に変な声が出る。そして、無意識に視線を駿から暁に向けた。

「どうなんだ?」

「はあ。成宮さんならうちの企画開発部に……」

「で?」

「へ!?」

 名取には何が言いたいのか全く分からない。戸惑い駿に視線を戻す。

「暁、そんなんでわかるわけないだろう?名取さんすみません。成宮さんはどんな女性ですか?」



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