俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「やめろと言わないが、ひとりでイベントに参加するのは止めてくれないか?俺がいるときだけにしてくれ」

「えっ!?」

「俺のいないところでコスプレをして、男どもに見られていると思うだけで嫉妬する」

 独占欲の塊の御曹司様に捕獲されてしまった。廉くんが言いそうなセリフをリアルに言われ、驚きと嬉しさを感じる芹も、もう暁にどっぷりハマっているのだろう。

「わかった」

 今まで趣味だけで生きていけると思っていたが、こんなに熱い想いをぶつけられ、もう暁なしでは考えられない。

 御曹司の暁との交際に不安がないと言えば嘘になるが、今を大事にしたい。

「キスしていいか?」

「ダメって言ったらしないの?」

 上目遣いの芹の言葉に「無理だ」即答の暁。

 果てしなく続きそうなキス。

 そこへお風呂が沸いた合図がなる。場所を風呂場に移し、続くキスとそれ以上の行為。芹の震えは、恐怖から快楽の震えに変わり、風呂場から寝室へ場所を変え、明け方まで続いた。
 

< 124 / 253 >

この作品をシェア

pagetop