俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 のんびりしていたいが仕事は待ってはくれない。

「シャワー浴びてくる」

「うん」

 芹は、その間にすぐに食べられるように準備をし、自分の出社する準備も整える。

 シャワーを浴び、ピシッとスーツを着た暁は一気に雰囲気が変わる。廉くんに似ている姿に見惚れる。暁のマンションにお世話になってから、ハピカレを開く時間が極端に減ってしまった。それだけ、リアルが充実している証拠だろう。芹は、心の中で何度『旬くんごめんね』と謝ったことだろう。

 完璧な社長様の姿で座った暁の向かいに芹も腰掛ける。

「「いただきます」」

 コーヒーの香りが漂い幸せな朝のひととき。

「芹のマンションだけど解約してここに引っ越しするから」

「えっ?」

「昨日の女もだが、芹の方は不特定多数で危なすぎる」

「……。ここに引っ越すって図々しくない?」

「俺がここに住んでほしいんだ。離れていたら心配で休まらない」

「ご両親とかに反対されたりは……」
 
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