俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「ところで、璃々は?」
「少し出掛けてるわ。後で戻ってくるわよ。今まで女性の影もなかったあなたがいきなり彼女を連れてくるって言うもんだから、困惑してるのよ」
「はあ……」
暁には、妹の複雑な心情はわからない。
「で?芹さんとはどこで出会ったの?」
母は、今までなかった息子の恋バナに興味津々だ。
「会社だよ」
「あら。芹さんうちで働いてくれてるの?」
「はい。新城堂ではなくシンジョーテックなんですが」
「まあ。名取くんのところじゃない」
「はい」
「そうかそうか。名取くんのところか」
今まで話を聞くだけだった父親も反応する。
「社長をご存知なんですか?」
「ああ。暁の学生時代の先輩で、昔はうちにも遊びに来てくれたんだが、うちに入社してからは遠慮してか会社でしか顔を見なくなったな」
学生ならまだしも、息子の友人とは言え、さすが社長宅には気軽に遊びに行けないだろう。名取の遠慮する気持ちが痛いほどわかる。
「少し出掛けてるわ。後で戻ってくるわよ。今まで女性の影もなかったあなたがいきなり彼女を連れてくるって言うもんだから、困惑してるのよ」
「はあ……」
暁には、妹の複雑な心情はわからない。
「で?芹さんとはどこで出会ったの?」
母は、今までなかった息子の恋バナに興味津々だ。
「会社だよ」
「あら。芹さんうちで働いてくれてるの?」
「はい。新城堂ではなくシンジョーテックなんですが」
「まあ。名取くんのところじゃない」
「はい」
「そうかそうか。名取くんのところか」
今まで話を聞くだけだった父親も反応する。
「社長をご存知なんですか?」
「ああ。暁の学生時代の先輩で、昔はうちにも遊びに来てくれたんだが、うちに入社してからは遠慮してか会社でしか顔を見なくなったな」
学生ならまだしも、息子の友人とは言え、さすが社長宅には気軽に遊びに行けないだろう。名取の遠慮する気持ちが痛いほどわかる。