俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜

「まあ、私ったら芹さんに夢中で飲み物すら出してないじゃない。ごめんなさい。コーヒーでいいかしら」

「はい。あっ」

　暁が持っていたケーキも、ソファの前のテーブルに置きっぱなしだ。

「ああ。お袋これ」

「まあまあ。芹さんありがとう。璃々好きなケーキじゃない。これは、あの子が帰ってからでもいいかしら？」

「もちろんです。お母様お手伝いします」

「まあまあ。ありがとう」

　芹と母親はすっかり打ち解け、父親も芹との交際は大賛成だ。

　後は妹の璃々がどんな反応をみせるかだ。

　昼食は、新城家御用達のお寿司屋さんから板前さんが来てくれて、目の前で寿司を握ってくれるらしい。普通は、桶に入った寿司を宅配してもらうイメージだが、さすが新城家だ。

　しかも、緊張で気づかなかったが、キッチンとは別にリビングにはカウンターがあるのだが、そちらは出張サービスで来てもらうシェフや板前さん用の調理スペースで、リビングからはわからないが、カウンターの下には立派な業務用冷蔵庫が完備されている。