俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 目の前で板前さんが握ってくれるお寿司は最高だ。芹もついつい食べすぎてしまう。

「はぁ〜お腹いっぱい。芹ちゃんと一緒に食べるの楽しくて食べすぎた〜」

「私も、楽しいし美味しくて食べすぎました」

「満足してもらえて良かったわ」

「家族揃っての食事が久しぶりだな」

「それは、兄さんが帰って来ないからじゃない。芹ちゃん、これからは兄さんなしでいいから遊びに来てね」

「ホントね。芹さんいつでも来てちょうだい」

「はあ?俺抜きで芹が来るはずないだろ?」

「芹ちゃん、連絡先交換して。遊びに行こうよ〜」

 暁の存在は無視して話を続ける楽しそうな璃々。ブラコンで暁が女性と喋っているのを見掛けるだけで、文句を言っていた。

 璃々自身も、暁と歳が離れて出来た女の子だったので、両親が甘やかし過ぎたのか、わがままに育ってしまい仲の良い友達は少ない。

 芹のおかげで、楽しそうな天真爛漫な璃々が見れたと両親は感謝する。

 まさか、暁の妹と上手く付き合えるなんて予想もしていなかった芹だった。
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