俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「まあ、大変だったわね。大丈夫なの?」

「ああ、解決はした。でも、芹のマンションの場所は複数に知られている」

「そうか。芹さんをしっかり守るんだぞ。ご両親にしっかりご挨拶してこい。いつかお会いできるのを楽しみにしている」

「俺は真剣だから。遠くない」

 わが子ながら、いつからか愛想がなくなりクールと言われている。仕事も出来るが経営者としては足りないものがあった。

 人の上に立つものとして、人の気持ちに寄り添えることも大事なのだ。カリスマ性だけでは、いつか下のものは離れていくかも知れない。

 今、暁の足りなかったものが補われようとしている。

 芹との出会いが、今後の新城堂をも左右する運命の相手……。
 
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