俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「フランスだとパートナー同伴が常識だよな?」ニヤニヤしながら言う。

「まあ、パートナーがいるに越したことはないな」

「しかも、よく考えたらコスプレだぞ?」

「まあ、成宮さん以上に完璧な人はいないでしょうね……」

「だよな」ニヤニヤが止まらないようだ。

「でも、成宮さんの存在を知られたら、新城堂の女神と結びついてしまうぞ?」

「ああ。フランスに行く前にプロポーズするわ」

「はあ!?」

 一瞬暁が何を言っているのか、理解できなかった。

「何を驚いてる?遅かれ早かれ、俺は芹と結婚するんだ。絶好のタイミングじゃないか?」

「タイミング?」

「ああ、フランスでコスプレパーティーがある。パートナーが必要だ。新城堂の女神が噂され、週刊誌にも狙われている。更には、芹を探す奴らがいる。全てが一気に片付く」

「そうは言っても、それなら課題もあるぞ?」

「なんだ?」

「成宮さん本人にオッケーをもらうことはもちろん、成宮さんの実家でも承諾をもらわないと、大々的に発表してから反対だと言われたら大変だ」

「わかってる」
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