俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「さっきのは何だったの?」

 芹には、全くわからないままだ。なぜか自分が呼ばれた気がした。

「芹、もしかしたら予想以上に大変な状況になるかもしれない……」

「どういうこと?」

「さっき空港にいた人達が話していた内容だが……」

「何?」

「みんな、芹奈じゃないか?って言ってた。明日コスプレパーティーがあるからゲストか?って」

「え゛」

「今、ネットで調べたら、成宮さんフランスでかなり人気のようですね」

「「え゛?」」

「ご存知なかったですか?」

「はい。全く」

「日本でコスプレイベントがあると、参加した人達がSNSに上げてるようなんですが、成宮さんの写真も多数載ってます。イベントの公式アカウントにまで載っているので、かなり有名だと思います。しかも、成宮さんの写真のいいねされている数が他と比べても断トツです」

「……。知らなかった……」

「以前のストーカーのように一部過激な人もいますが、日本では定期的にイベントがあって会えるので、基本はみんなルールを守っているのではないでしょうか。しかも普段の会社での成宮さんならバレないのも頷けますしね。でも……」
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