俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
エピローグ
 『5、4、3、2、1』

 会場にカウントダウンが響く。

 『バンバ〜ン』と鳴り響く、お祝いの合図。

「ただいま、発売の瞬間を迎えました!」

 この瞬間、フランス国内での販売が解禁された。各販売店舗には客が殺到しているだろう。

 そして、このイベントの様子は、生放送されている。

「発売を記念して、ゲストをお迎えしております!どうぞ!」

 舞台には、先頭にSP駿、その後ろにタキシードに仮面をつけた暁と黄色いツインテールにセーラー服を着た芹が腕を組み現れた。

 その瞬間!!

「「「キャー」」」「「ウォー」」

 黄色い声の絶叫から、野太い雄叫びまでが会場全体に響き渡る。

 その様子が、テレビの向こうにも映し出されている。

「せりなちゃ〜ん」「せりな〜」

 たくさんの呼びかけが響き渡る。

 三人が、ステージ中央にまで辿り着いた。

 芹は、圧倒されながらも、一瞬目を閉じ深呼吸した後、コスプレイヤーになりきる。
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