俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「呼んでみろ」

「はあ?なんで」

「なんでもだ」

「意味がわからない」

「プッアハハハハッ。もうダメだ。何だ?このバカげたやり取りは」

 二人の会話を、口を押さえて我慢していた駿に限界が来た。

「で?シュンは誰だ。こいつの事じゃないよな?」暁は、駿を指差し言う。

「??え〜と。こちらの方は、そういえばどちら様ですか?」

「「……」」意外な反応にふたりポカンとする。

 新城社長と秘書の稗田といえば、新城堂でもセットで知られる存在だ。

「成宮さん。自己紹介が遅れて申し訳ございません。(わたくし)、社長秘書をしております稗田駿と申します」

「秘書……」

「何だ?何か言いたそうだな。思った事を言ってみろ」

「いえ、すみません。社長のSPの方だと思っていました」

「ブハッ」

「……。よく言われます」

 いつの間にか、社長室は和やかな雰囲気につつまれている。この状況に駿は驚くばかりだ。




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