俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「明日、何か予定は入っていたか?」

「明日ですか?」一瞬で秘書の顔に戻りタブレットを取り出した。

「明日は……。午前中に打ち合わせが一件ですね」

「場所は?」

「あっ、幕内のホテルの会議室です」

「幕内。駿、早く終わらせて行くぞ」

「まさか」

「ああ、そのまさかだ。シュンとやらを見てやろうじゃないか」

「楽しそうだな」

「ああ。楽しくて仕方ない。このタイミングで幕内で打ち合わせが入ってるなんて、やっぱり運命だな」

 先週は、関西方面の打ち合わせだったが、今週は幕内。天は暁を応援しているのではないかと思ってしまう。

「ところで、何のイベントかチェックしなくていいんですか?」

「ああ。楽しみは取っておこう」

 事前にわかっていても、暁は行ったのだろうか。予想外のイベントが開催されていた。

 調べていたら、心の準備も出来ていただろう……。

 
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