俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「お騒がせして申し訳ありません。(わたくし)新城堂の社長秘書をしております、稗田と申します。この度は、新城がご迷惑をお掛けしました」

「エエッ!新城堂!社長秘書??」

 稗田に向かい驚きの声をあげたスタッフの視線は、今度は暁に向けられる。

「し、し、社長??」

「ああ。新城だ」

「社長、謝罪してください」

「とんでもない。新城堂の社長様がイベントに来ていただけるなんて。(わたくし)、コスプレ部門の責任者をしております、箕谷です。新城堂のゲームが大好きで。今日は、出店されているゲーム部門の視察ですか?」

「……」芹を追いかけて来たとは言いづらい。

「すみません。たまたま、近くで打合せがありまして、イベントのことは把握出来ていなかったのですが、何か今後の参考になるかと寄らせていただいたんです」

 駿が、瞬時にフォローする。

「そうなんですね。光栄です。新城堂のブースは見ていかれますか?」

「いや、これ以上騒ぎを大きくするわけにはいかないので失礼する」

「そうですか……」


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