俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「旬くんのブースに行くのを楽しみに、今日まで仕事を頑張って来たんですよ?私は、あなたには従いません」

「じゃあ、俺もついて行くが?」

 ハピカレのブースに暁と行くことを想像し身震いする。絶対に目立ってしまう。

「社長は私の邪魔をして、一体何がしたいんですか?」

「俺のことしか考えられないようにする」

「うわぁ〜、廉くんそのもの」

 あからさまに嫌そうな顔をする芹。

「おい。どういう事だ?」

 訳の分からない暁は、箕谷に聞く。

「あっ、はい。ハピカレの三銃士の性格ですね。廉は俺様御曹司、旬はツンデレ紳士、稜は甘々王子なんです」

「プッアハハハハハッ」駿が爆笑する。

「ああ??駿、その笑いはなんだ?」

「だ、だって。プッ。見た目も中身も廉そのものってことだろう?はぁ〜おかしい」

「誰が俺様御曹司だ?」

「いや、まんまお前は俺様だし、御曹司だし、お前がモデルに違いないよ」

「ですよね〜私も思ってました」

 芹も実はずっと前から、新城社長がハピカレのモデルではないかと思っていた。

< 50 / 253 >

この作品をシェア

pagetop