俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 駿も急いで車を降りようする。

「駿お疲れ様。今日は、もう帰ってくれていい。明日も休めるか?」

「え゛!?俺も一緒に……」

「いや、いい」

「……」

「で?明日は休めるのか?」

 駿は慌ててタブレットで確認する。

「明日は、急ぎの用は特に……。新しいゲームソフトの確認くらいで」

「ああ。それならやっておく」

 新城堂のゲームソフトは、芹の勤める子会社の『シンジョーテック』がメインで開発しているが、他社とのコラボ商品もあるのだ。

 『シンジョーテック』の製品に関しては、暁のところに来る段階で完璧に仕上がっているが、コラボ商品に関しては社長自ら確認をしている。

 それこそが暁の秘密なのだが……。

「わかりました。その他の細かい仕事に関しては、こちらで調整しておきます」

「頼む。芹行こう」

 拒否権は全くないまま歩き出す。

 駐車場からエレベーターホールに入るのでさえカードを翳し、更にはエレベーターを呼ぶのにカードを翳し、エレベーターに乗り込みカードを差し込んでいる。

 セキュリティも超一流で、階数ボタンさえなくエレベーターは動きだした。


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