俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「君は、どうしてここへ?」

「今日、芹奈ちゃんに会いに行ったのに、この男が来て連れ去るからだろ?写真さえ撮れなかった」

「どうしてマンションを知っているんだ?」

「そ、それは……」

「はっきりと言え!」

「仲間からの情報だ」

「えっ?」

「情報ってことは、他にも知ってる者がいるのか?」

「芹奈ちゃんファンは多いから、ファンサークルでは広まっていると……」

「芹!お前、このマンションはヤバイだろう!?また、こいつみたいなのが来るかもしれないんだぞ」

「……」芹も思った以上の状況に、一気に不安になる。

「一度、署に来ていただき、詳しい話を聞かせていただけますか?この男からも事情聴取します」

「わかりました。署には私の車で向かってもいいですか?できれば、数日の荷物の用意をしてから出たいのですが」

「そうですね。女性の一人暮らしの部屋が不特定多数に知られているのは怖いですね。お待ちしてますので、後から来て下さい」

「わかりました」


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