俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜

「はぁ〜、昨日から一気に私の秘密を知られちゃったね。はぁ〜、もう吹っ切れたよ」

「……」

「言葉も出ない程引いちゃった？」

「せ、芹。こ、こ、これは……」

「何？どうぞ何でも言って」

「す」

「す？」

「凄い！興奮する！！何だ？このクオリティ！」

「え゛」思っていた反応と違い、今度は芹が驚きの反応をみせる。

　スーツケースの中には、リアルに再現されたコスプレ衣装の数々。新城堂のゲームの人気キャラの魔法少女の衣装から、テレビアニメで人気のお姉さんキャラの衣装まで、手作りとは思えない衣装が沢山入っていたのだ。

「今すぐ着て見せてもらえないのが残念だ。後日必ず取りに来よう」

「引かないの？」

「引くわけないだろう。もう、想像しただけでゾクゾクする」

　思っていた反応と違い驚く気持ちと、暁の中に見え隠れする欲望が伝わりどうしていいのかわからないのが正直な気持ちだ。

　ゆっくりもしていられないので、衣装は綺麗にベッドの上に並べ、代わりに必要なものをスーツケースに詰めていく。