俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 朝まで仕事部屋で過ごすこともよくある。ゲームをしながら、いつの間にか眠ってしまう。眠たくなるというよりは、気絶したように寝てしまい気づくと朝なのだ。

 結局、芹の存在を気にしつつも、問題点を見つけるためゲームに集中してしまう。気づいた時には明け方になり、ソファーをベッドにして寝るつもりが、眠さで意識が朦朧としたまま芹の寝る寝室のベッドに入り寝てしまった。

 キングサイズのベッドは広々としていて、芹が奥の方で眠っていたので、存在を感じることなく横になったのだ。

 暁はそのまま深い眠りに落ちる……。

 朝の八時を過ぎた頃、芹が目を覚ました。見たことのない天井と寝心地の良すぎるベッドに戸惑う。ここが一体どこなのか……。

 ボ〜ッとした頭のまま周囲を見回して、初めて暁の存在に気づいた。

 端正な顔立ちは、寝ていてもイケメンだ。ハピカレは、最早二次元ではなく三次元かと思ってしまう。暫し、三次元の廉くん似の暁を見つめる。

 そして、段々と昨夜の事を思い出す。芹の記憶は、警察署から出て暁の車に乗り込んだところまでだ。
 
 
 
< 87 / 253 >

この作品をシェア

pagetop