俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
「何?この夢のような部屋」

 芹は、裸で抱っこされている事も忘れ、夢中で見ている。

「正直、引かれたらどうしようと思っていたから安心した。予想以上に興味を示してくれて嬉しいよ」

「私、この部屋だったら何日でも過ごせる」

 力説する芹に、ニヤける暁。

「先に風呂入ってからだな」

「あっ」

 すっかり自分の格好を忘れていた。思い出し一気に恥ずかしさが戻ってくる。

 ここからが、芹にとっては羞恥の連続だった。初めての経験をして身体が軋むなか、羞恥心が全くないのか全裸で堂々としている暁に遠慮なく隅々まで洗われ、ずっと赤面状態だ。しかも、暁の大事なところはずっと反応したままで目のやり場に困る。

 初心者の芹に合わせ我慢してくれているのだろうが、だったら別で入りたかったと思うのだが、暁に言わせれば我慢をしても芹と入りたいと譲ってくれない。

 湯船に浸かる頃には更にぐったりの芹と、更に元気になっている暁。

 芹はもう見てみぬふりをすることにした。
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