俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 お風呂から上がりさっと着替えると、意識は先程のゲームいや仕事部屋だ。

「あ、暁くん」

 芹らしくないモジモジとした様子で、上目遣いで視線を向ける。

「何だ?」

「お仕事部屋?入ったらダメ?」

 身体の全てが反応しそうな可愛さで見つめてくる。芹のこんな可愛いおねだりにダメと言えるはずがない。

「好きに入っていいぞ。引かれるかと思って隠していたが、芹さえ良ければ意見を聞きたいゲームもあるし、これからは一緒に住むんだから、遠慮はいらない」

 そこで芹は思い出す。なぜここに来ることになったかを……。

「あっ今更だけど、私寝ちゃって運んでもらったんだよね?」

「ああ」

「ごめんなさい」

「なぜ謝る?謝ることはない。芹は何も悪いことはしていない。ここに連れてきたのは俺なんだから」

「でも……。本当にいいの?お世話になって」

「むしろ、居てくれた方が安心するし助かる。ゲームをする前に先に部屋に案内する」

「ありがとう」

 暁自ら玄関に置いてある芹の荷物を持ち、寝室の隣の扉を開けた。


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