俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜
 食べながらも会話は続く。

「ゲームはどうだった?コラボでそれなりに費用は掛かってるから、中途半端な仕上がりは困る」

「そうですね〜はっきり言っていいですか?」急に仕事モードに切り替わった。

「もちろん」

 そこから、芹の仕事が出来ると言われる理由がわかった。ゲームをプレイした感想から、問題点、改善点を的確に見抜いている。子供目線、女性目線を考えたアドバイスに、社長としてゲーマーとして一流の暁でも、目から鱗の意見だ。

 暁の元にこの商品が届くまでには、散々話し合われ形になるまで何度も試行錯誤されたはずだ。

「悪くないんですが、このままでは過去に発売されているソフトとの違いが人気キャラを使っているだけになってしまいます」

「……」尤も過ぎて言い返せない。

 確かに面白いのだ。見慣れた面白さ、新鮮な感じがしない。キャラが好きで買ってくれる人はいるだろうが、それでは売上が伸びない。キャラがなくても買いたくなる要素が必要なのだ。

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